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リスティング広告(PPC)のアカウント構造について|アカウント・キャンペーン・広告グループの役割
- アカウントは企業やサービスごとの単位
- キャンペーンは主に日予算を管理する単位
- 広告グループは広告と広告配信のトリガーを管理する単位
リスティング広告やPPC広告、SEMと呼ばれる検索連動型広告(AdwordsやYahoo!スポンサードサーチ)やGDN、YDN等のディスプレイ広告は総称して運用型広告と呼ばれています。この運用型広告には構造があり、それぞれアカウント、キャンペーン、広告グループと階層が存在し、それぞれに役割があります。キーワードのマッチタイプやターゲティングと並んで運用型広告の初心者が最初に理解するのに苦労することが多いですが、本記事ではこれらの構造について解説します。この記事では運用型広告初心者が、まずは大まかなアカウント構造の概要に馴染んでもらうことを目的として作成しているので、細かい内容まではカバーしていません。
アカウント構造
以下の図の様に、運用型広告の代表的な媒体には共通してアカウント、キャンペーン、広告グループが存在しており、広告グループの中には広告と広告配信のトリガー(きっかけ)となるキーワード、もしくはターゲティングが対になって格納されています。
アカウントとは?
最も大きな単位で、一般的には企業やサービスごとに作成します。よく使用する機能としてはログイン情報や支払情報の管理などが挙げられます。
キャンペーンとは?
1日当たりの広告予算(日予算などとも言います)の管理や配信地域・言語、配信開始日・終了日などの管理を行う単位です。また広告グループ単位でも設定可能ですが、広告表示オプションの設定やキーワードなどの除外設定も行うことができます。
キャンペーンの区切り方は、予算や設定が共通するのであればまとめて管理した方が効率的です。注意点としては、キャンペーン単位で設定する日予算を消化してしまうと広告の配信が停止されるので細分化しすぎると機会損失が発生します。
広告グループとは?
広告と広告配信のトリガーとなるキーワードやターゲティングを管理する単位です。基本的には同じ広告を表示させるのであれば、キーワードが複数あっても同じ広告グループ内にまとめてしまった方が効率的です。以前は、1広告グループ1キーワードで運用することもあったので古いサイトではそちらを推奨していることがありますが、現在は広告グループをまとめることを媒体側も推奨しています。特に、検索ボリュームの少ないキーワードは広告に評価がつかず表示機会の損失につながるため細分化しない方がいいです。迷ったら広告グループは広告単位で作成して管理しましょう。
広告とは?
PCやスマートフォンの画面上に表示されるテキストや画像とリンク先URLがセットになったものを「広告」と呼びます。一般的にはクリック率の高いものや、キーワード・広告・遷移先のランディングページの関連性の高いものが「良い広告」と言われます。
キーワード・ターゲティングとは?
複雑な設定は別の記事で解説しますが、初めて運用型広告の説明を聞く方は「広告を配信するトリガー(きっかけ)を決める」ために設定するものと覚えてください。
例えば、検索連動型広告ではユーザーの検索するキーワードが広告グループ内に設定したキーワードと合致すれば広告が配信されます。もう少し具体的に説明すると、広告グループ内に「東京都 花屋」というキーワードが設定してあれば、実際に「東京都 花屋」と検索したユーザーにだけ「東京都の花屋なら〇〇」といった広告を配信することが可能です。
アカウント作成のヒント
キャンペーン、広告グループは名称の先頭にナンバリングした数字などがあると管理しやすいです。このとき「01」や「005」のように桁数を揃えるとソートをスムーズに行えます。