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2020/03/29

コールトラッキングの基本と選び方

コールトラッキングとは

この記事では、「電話」がWEB集客の成果地点(CV)の時の計測方法をコールトラッキングと説明しています。コールトラッキングは、日本ではまだまだ馴染みのない計測方法なので人によっては電話コンバージョン計測、電話CV、電話計測、入電計測など色々な言い方がされています。計測方法に関してもスマートフォンの画面上に表示されている電話番号をタップしたタイミングを計測する「タップ計測」と計測ツールを使用して実際に電話が架電されたタイミングを計測する「入電計測」の二つがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。

タップ計測と入電計測の違い

タップ計測は、スマートフォン上の電話番号のタップを計測するため、「PCに表示されている電話番号からの架電は計測できない」、「タップだけして架電しなかった場合もカウントされる」など計測精度に問題がある一方で、Googleアナリティクスの知識があれば無料で計測することが出来ます。入電計測は、コールトラッキングツールという専用の計測ツールを使用して入電を計測します。来訪ユーザーごとに電話番号を変更して、その番号に入電があったかどうかで計測するためPCであっても計測できるなどのメリットがある一方で、コストが発生します。

コールトラッキングツールの重要性

電話を計測する場合多くのサービスがタップで済ませているケースを見かけますが、タップ計測は経験した範囲では最大50%ほど実入電数との乖離が発生します。また、ボタンのデザイン次第ですが目立たせれば目立たせるほど興味本位のタップが増える傾向にあります。

細かく見ているとスマートフォンとPCやキーワード別でも傾向の違いが見られるため月額数十万円以上のWEB広告費を投下しているのであればコールトラッキングツールの導入は検討しておいた方がいいと思います。

コールトラッキングツールの選び方のポイント

コールトラッキングツールは費用形態が複雑で、機能も分かりにくいため判断が難しいですが、注意すべきポイントは限られていますので解説します。

解決したい課題に適した機能があるか?

ざっくりと広告の入電への貢献度を知りたいだけなのか、媒体別やキーワード別の入電状況を把握してWEB広告の運用効率を良くしたいのかで求める機能が変わってきます。ざっくりとした広告の入電への貢献度を知りたいだけなのであれば、例えば広告用のランディングページだけ電話番号を分けるだけでも計測できるため、クラウドPBXなどの電話システムで電話番号ごとの入電数が分かるものなら代用可能です。

ただし、媒体別やキーワード別の入電状況を把握してWEB広告の運用効率を良くしたいのであれば専用のコールトラッキングツールを導入する必要があります。しかし、コールトラッキングツールは機能に違いがあるため注意しなければいけません。特に、WEB広告の運用効率向上を目的としているのであれば、WEB広告との連携を重視しましょう。Google広告やYahoo!広告にコールトラッキングツールで計測した電話コンバージョンのデータを送信することによって自動入札に活用できるツールも出始めています。

費用に落とし穴はないか

コールトラッキングツールの料金体系はツール費用の他にも通話料金や電話番号にかかる固定費なども含まれるため複雑になっています。ツールベンダーによってはツール費を安く見せてはいるが通話料金は割高だったということもあるため総額で比較するようにしましょう。また、見落としがちな点としては必要となる電話番号の本数の違いがあります。電話番号の本数は0120などの有名な種別は本数に限りがあり、保持するための固定費も必要となってくるため出来る限り少なくできる機能が備わっているツールの方が長期的に考えた場合使いやすくなっています。

計測時間に注意

コールトラッキングツールの中でもWEBサイト上の電話番号を入れ替えるタイプのコールトラッキングツールはWEBサイトや広告運用に大きな変更を加えることなく使用できるため便利なのですが、ツールによっては計測対象とする滞在時間を少なく見積もって電話番号を少なく算出する場合があります。滞在時間1分以下で計測時間が切れるような設定は電波環境が少し悪くなっただけで計測が切れることもあるため精度が悪くなります。

体制は信頼できるか

コールトラッキングツールは、もともと欧米の方が開発が盛んだったこともあり外資系のツールベンダーもいくつかあります。しかし、電話はローカル事情が大きく関わるため回線が繋がらないなどのトラブルも置きやすくなっているため、開発やサポート体制が充実しているツールベンダーの方が安心です。また、WEB広告の運用効率改善を目的としているのであれば広告やアクセス解析に詳しいスタッフがいるかなどの点も確認しておきたいポイントです。

おわりに

この記事を書いている株式会社アスキボウではコールトラッキングツールの導入支援も行っています。実際に複数のツールの使用経験のあるスタッフに無料で相談することも可能なのでお気軽にお問合せください。

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